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危険?離乳食「ガーバーのライスシリアル」にヒ素が…安全性は大丈夫?危険性を徹底検証

検証|Gerber 離乳食|ガーバーのライスシリアルにヒ素?安全性は大丈夫?

鉄分満点のカンタン離乳食として大人気の、ガーバー(Gerber)「ライスシリアル」

でも、ちょっとネットで調べてみると「ヒ素」「重金属」「危険性」などがヒットするので、本当に我が子に食べさせてよいのか、不安になりますよね。

どんなに時短になっても、我が子に危険なものは食べさせられない…!

ということで、ライスシリアルにまつわる「ヒ素」の話を調べてみました。

Gerber Cereal for Baby RICE

結論:我が家では食べさせ続けることにしました!
いろいろ調べていくと、なかなか奥が深いのですが、、、

目次

アメリカのベビーフードの95%に重金属が含まれる、と衝撃の報道

2019年10月に、アメリカの非営利団体(HBBF)が発表したベビーフードの調査結果で、実に

170種類近くのベビーフードのサンプルのうち、95%に重金属(鉛・ヒ素・カドミウム・水銀など)が含まれている。

ということがわかりました。
ガーバー社(Gerber)のライスシリアルもこのサンプルに含まれています。

さらに、米(コメ)を原料とするシリアル(=ライスシリアル)が、調査対象のベビーフードの中で最も多く「ヒ素」を含む。

ということも判明。
出典:What’s in my baby’s food? (by Healthy Babies Bright Futures) ※PDF・英語です

「ヒ素」って、古くは「森永ヒ素ミルク事件(1955年)」や「和歌山毒物カレー事件(1998年)」など「猛毒」のイメージが強いですよね。

元々、米(コメ)には一定量のヒ素が含まれるので、米(コメ)の安全性についてはネット上でも議論されています。

が、この報道を受けて、日本の離乳食界(?)にも激震が走り、多くのブログ等で取り上げられました。

そのため「ライスシリアル」で検索すると「ヒ素」「重金属」「危険性」などのワードが一緒にヒットするようになったと思われます。

ヒ素を摂取するとどうなるの?

農林水産省のHPでは
「無機ヒ素が一度に、または短い期間に大量に体の中に入った場合は、発熱、下痢、嘔吐、興奮、脱毛などの症状があらわれると報告されています。また、無機ヒ素が長期間にわたって、継続的かつ大量に体の中に入った場合には、皮膚組織の変化やがんの発生などの悪影響があると報告されています。」
とあります。
出典:食品中のヒ素に関するQ&A(農林水産省HP)

これだけ読むと「できるだけヒ素の摂取は避けたい…」と思ってしまいますよね。

※「ヒ素」の中でも今回問題視されているのは毒性の強い「無機ヒ素」です。ヒジキにも多く含まれているので、ヒジキもよく話題になりますね。

なんで米(コメ)には「ヒ素」が含まれる?

同じく農林水産省のHPでは以下の説明がありました。
「ヒ素は、地球上に広く存在する元素です。自然環境中にあるヒ素を完全に避けることは難しく、飲料水や農畜水産物に移行するため、様々な食品には微量のヒ素が含まれています。」
出典:食品中のヒ素に関するQ&A(農林水産省HP)

また、米(コメ)は水田で土が水に浸された状態で育つため、比較的、ヒ素を吸収しやすい作物とのこと。

日本では、米(コメ)に含まれるヒ素の量を減らすためにマニュアルが作られていますが、「ヒ素を減らそうとすると今後はカドミウムが増える」という指摘もあり、なかなか一筋縄ではいかないようです。
出典:コメ中ヒ素の低減対策の確立に向けた手引き(概要)※PDF

ライスシリアルにはどのくらいの「ヒ素」が含まれていたの…?

衝撃の走った2019年10月発表の調査では、

ガーバー ライスシリアルのヒ素含有量は「106ppb」(=0.106mg/kg)

だったようです。

ライスシリアルは5社がラインナップされていましたが、一番含有量が少ないところで「79.3ppb」、一番多いところは「353ppb」でした。
出典:What’s in my baby’s food? (by Healthy Babies Bright Futures) ※PDF・英語です。p19の別表に記載あり。

最新の情報(2022年)だと、ガーバーのライスシリアルのヒ素含有量は「62.9ppb(0.0629mg/kg)」に減っていました
※オーガニックのライスシリアルはさらに低い「61.1ppb(0.0611mg/kg)」でした。

企業側も努力しているのですね。
ただアメリカでは「これでもまだ多い!」と批判されているようです。
出典:2022 Consumer Reports ※英語

で、「62.9ppb(0.0629mg/kg)」ってどのくらい危険なのでしょうか?

そもそも乳幼児の「ヒ素」安全基準はどのくらい?

米(コメ)の「ヒ素(無機ヒ素)」最大基準値は国や団体によって異なるのですが、

・コーデックス委員会*(精米):0.2mg/kg
・EU(乳幼児用食品向けの米):0.1mg/kg
・アメリカ(乳幼児ライスシリアル):0.1mg/kg(FDAが提案)
・オーストラリア・ニュージーランド(穀類):1mg/kg(総ヒ素)
・中国(幼児用穀類補助食品(藻類を添加したものを除く)):0.2mg/kg

*コーデックス委員会…消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として、1963年にFAO及びWHOにより設置された国際的な政府間機関。国際食品規格の策定等を行っており、日本は1966年より加盟。
出典:海外の動向(農林水産省HP)

という状況でした。

・ガーバーのライスシリアル:0.0629mg/kg
・EU(乳幼児用食品向けの米):0.1mg/kg
・アメリカ(乳幼児ライスシリアル):0.1mg/kg

となるので、EUとアメリカの基準よりも下回っていますね。

また、「1日にどのくらい摂取してよいか」の基準については、WHOが1988 年に以下のように設定しています。

体重1kgあたり0.015 mg/週
→1日あたりに換算すると0.00214mg

※体重8kgなら0.0171mg
※体重10kgなら0.0214mg

ガーバーのライスシリアルは1回あたり15gを与えるので、15gあたりのヒ素含有量は「0.0094mg」。

1日3食与えると「0.0282mg」なので少し多すぎですね。
また、上記のWHO基準は古く、下方修正の見直しがかかっているので、1日1食に留めておいたほうがよさそうです。

あれ…?そういえば、日本の安全基準は…?

そもそも日本のコメは大丈夫なの?

調べてびっくり、肝心の日本は、米(コメ)にかかわらずヒ素の基準値は定められていませんでした。
※水道水は法律で基準が定められていて、飲料水は「0.01mg/L」となっています。

日本の米(コメ)のヒ素含有量は以下のとおりでした。

平成29年~平成30年産の精米
中央値:0.09mg/kg
平均値:0.095mg/kg
最大値:0.26mg/kg
出典:農林水産省プレスリリース「国産米の無機ヒ素の含有実態調査(平成29年~令和元年産)の結果について」※PDF

最大値が0.2mg/kgを超えているのが気になりますが、おおむね、各国の基準を下回っていると考えてよいようです。

農林水産省のHPには、以下のような食品安全委員会の見解もありました。
今後、基準が設定されるのかどうか…。いろんな問題をはらんでいるように見えますね。

・食品を通じて摂取したヒ素による明らかな健康影響は認められておらず、ヒ素について食品からの摂取の現状に問題があるとは考えていない
・ただし、特定の食品に偏らずバランスのよい食生活を心がけることが重要。
・さらに、食品中のヒ素の汚染実態を把握するための調査、ヒ素のリスク低減方策に関する研究等をさらに充実して取り組んでいくことが必要。
出典:農林水産省HPから抜粋

正直、日本の米(コメ)のほうが、ライスシリアルよりもヒ素の含有量が高いように見えるのも、どうなんだろう…?という気持ちでいっぱいですが、、、

・じゃあ日本の米以外に何を食べればよいの?
・米(コメ)が主食の日本で特に大きな健康被害の話は出ていないし…

日本に住んでいて、今までふつうの米(コメ)を食べて育ってきている親なら、「子に米(コメ)を与えない」という選択肢は正直難しいですよね。

我が家ではライスシリアルを続けようと思った理由

調べれば調べるほど、いろいろ気になってくる「米(コメ)とヒ素の話」のですが、我が家では「ガーバーのライスシリアル」は続けています。

理由
・鉄分補給のメリットのほうが勝るから。
・一定の食品に偏るのがよくないだけで、バランスが重要だから。

決してヒ素の含有量は「少ない」わけではないんだな…とは思いましたが、ガーバーのライスシリアルをやめた場合、「鉄分をどうやって補給する?」という問題が再浮上するし、、、

今回は「ヒ素」に焦点を当てていますが、他の観点、例えば食品添加物では、また別の食品が「危険」となる可能性もあるし、、、

あとから「やっぱりこれは危険でした」と判明することもあるし、、、

とにかく「一定の食品に偏る」のがよくないんだろうな、と思ったのでした。

ライスシリアルのほかの選択肢として「オートミール」も◎

食の安全性って、すごく難しいことを痛感しますよね…。
大事なのは「1つの食品に偏らず、いろんなものを食べること」なんだろうな、と。

かと言っても、毎日手作りしたり、何十品目も用意するのは大変ですよね。
我が家では、「ライスシリアル」に加えて「オートミール」も取り入れています(これもガーバー)。

オートミールのヒ素含有量は2019年10月の衝撃調査でも「26.9ppb」(=0.0269mg/kg)とライスシリアルの25%ほどなので、「ヒ素の摂取量」という切り口では、より安全性は高いと言えそうです。

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長くなったので…まとめ

  • 米(コメ)は元々、ヒ素を含有しやすい食品。
  • アメリカの調査で日本で人気の「ガーバーのライスシリアル」にも「ヒ素」が含まれていることが判明。
  • ガーバーはその後2022年調査でEUの基準値以下まで引き下げられていることが分かっている。
  • ガーバーのライスシリアルは、1日1食程度(15g)なら問題なさそう。
  • 一方で、そもそも日本は食品からの「ヒ素」は「特に問題ない」という見解で、安全基準が設定されていない。
  • 結局「偏った食品を取り続けるとリスクが高い。できる範囲でいろんなものを食べる」が今できる最良の策と言えそう。
  • ガーバーならヒ素含有量が少ない「オートミール」を取り入れるのもおススメ。

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本ページ内の画像は、Gerber社(https://www.gerber.com/)の許可を得て使用しています。All photos are officially permitted.

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